3.天地正教

姉は統一教会のメンバーなのに私を天地正教に通わせるようにしたのは、私が高校生だからでした。私は天地正教に入り地域の道場に行ってみることにしました。天地正教の施設は道場と呼ばれます。

信者は年配の人が多かったのですが、青年のための部署もあり、私はそこに所属させられました。中学生や高校生、働いている人も合わせて通常5,6人ほど集まる部署でした。

 いつも土曜日の夜に青年部長のKさんを中心に集会をしていました。

そしてたまに開催されるセミナーや儀式、供養祭などに参加していました。

私が天地正教に入会してからも自分に対しての転機が来ます。学校で友達を裏切るような行為をして殴られてしまうのです。殴られた後は自分が悪かったと気づけたのですが、このままの自分の将来には不安を持ってしまいました。自分には自己中心的な要素があり、自分が変わらなければならないんだと、、、そこからクラスの中でもふさぎ込んで、自戒の言葉をメモしたりと、この事件を重く心に留めておこうとしました。

そして、その事件を青年部のKさんに話をすると、「これからしっかり勉強していこうね」という話になり、学校帰りに道場に通うことになりました。そして、信仰生活講座などのビデオを見る日々をつづけていました。

Kさんとも信頼関係が出来てきて、ある日また修練会の誘いを受けました。その修練会とは主に統一教会の中高生の信仰2世の為のものでした。

天地正教は統一教会のダミー団体なので信仰2世の教育は合同でしていました。2泊3日程の修練会に参加しました。メインは講義を通しての教育でしたが、その頃はあまり頭には入ってなかったです。それよりも登山やキャンプなどの遊びも多かったので修練会には楽しみがありました。

スタッフのお兄さん達は統一教会の献身者です。信仰の訓練を受けてるだろうし、とても立派に見えました。親身に修練生の悩みなども聞いてくれたり、とても優しかったので、統一教会の青年の活動に興味を持ちだしていました。天地正教の婦人たちとは違いエネルギッシュな青年の活動に、私も貢献したいと思うようになっていました。

夏のその修練会が良かったので、秋にも修練会を楽しみながら参加しました。

私は天地正教にいましたが、姉が教会所属なので、たまに姉の青年支部が企画する内部の復興会などにも参加したりしていました。そうして高校生活も終えていきます。