5.統一教会青年支部

教会を明かされたメンバーは次のコースとしては新生トレーニングというのが用意されていました。

そのトレーニングは青年の支部の施設に入居しないといけません。数名の男女が参加し仕事帰りの夜には講義を受けていくというものです。スタッフもトレーニング生も同じ釜の飯を食べるので家族のような気持ちにもなります。

その新生トレーニングに事情で参加できないメンバーは通いで上級トレーニングという待機所みたいな部署で過ごすことになっていました。

レーニングは講義中心の新生トレーニングと実践中心の重生トレーニングと呼ばれるものがありました。そして一通りトレーニングを通過したメンバーは仕事を辞めて、教会の為に働く献身者になるか、仕事をしながら活動する勤労青年になるかに別れます。

そこでの献身者は住・食は支部で保証されてますが、月に1万円ぐらいの小遣いをもらうだけで働いていました。

それでも私は献身者になりたいと思っていました。何故そう思うのかというと洗脳されていたからになります。その洗脳とは何か催眠術にでもかけられているわけでもなく、価値観を完全に変える教育によるものです。

人間は堕落することにより万物よりも劣る立場に落ちてしまった。元に戻るためには万物を捧げることにより帰っていくことができる。

所有観念をもっていては天国にいけない、それはサタンであると思わされます。

そしてメシヤに仕える生活が最も義であると思わされているからであります。

入居をして価値観が変わってきたメンバーにはイサク献祭だと言って、聖書に出てくるアブラハムがもっとも未練のあるわが子イサクを神の命令により捧げようとした様に、財産や貯金などに未練を持ってはいけないと捧げるように仕向けてきます。

私は献身者にはなっていなかったのですが、他の教区で組織するマイクロと呼ばれる経済部隊には参加しました。神奈川に事務所を持つマイクロ部隊にも参加をしたことがあります。そこでは責任を持たされたりもしていました。自分は信頼されているのが嬉しく責任を引き受けていました。ところが一年と数か月経った頃、元の青年の支部に呼び戻されるのでした。

元の青年の支部ではその頃、韓国人の教区長がすごく青年に興味を持ち青年の支部に干渉をしてきておりました。

メンバーにみ言葉の理解を教化させよということで、積極的にいろいろな修練会に参加させていきます。

私は神奈川から戻ってきた後、もう一人の姉妹と千葉の21 日の修練会に参加することになりました。 21 日の修練会が終わった後に、私はどうなるかと思っていたら青年の支部でのマイクロ部隊に人事が決まりました。

そして1 、2 ヶ月 過ごした後に支部に帰宅した時、2回目の相対者から祝福破棄を申し入れられ祝福が壊れてしまいました。後述になりますがここまで私は祝福を2回受けています。そして2回壊すことになります。

その後、 当時の青年の支部長からは祝福を壊した者は宇宙を破壊したのと同じに値すると言われました。 

私はしばらくは再祝福は受けるものかと思いました。せめて3人は伝道して人格者になってから受けたいと思っていましたが、「すぐに次の祝福を準備しなさい」と言われるので考える暇もなく申し込まされました。

その後、またマイクロに戻るのですが、ある路程から帰っ てきた時に、私の祝福の相手が決まっているということで、お披露目会がありました。

ここで 祝福の相対者がブラジル人であることを知らされます。教区長が「これがあなたの相対者ですよ」と写真を持ってきていました。 そして感謝して敬礼を40回しなさいと命じて、私はそのようにしました。

そしてその年の2002年2 月、過去にも行ったことのある韓国での祝福式に参加しに行きました。

私の相対者はブラジル人でも珍しくシャイな性格じゃないかと思って手紙や詩などを送ったりしまし たが、返事はありませんでした。

祝福式から帰ってきてまた、み旨(活動)に戻ります。私はまたマイクロ部隊になるのだけど、今度のマイクロは祝福を受けたメンバーで信仰の訓練をしないといけないということで男女合わせて大人数の所帯となっていました。 

私は伝道の部署に行くこともありますが、献身生活の大部分はマイクロで過ごすことになります。そののち私は献身生活をしながら、ブラジルに何度か行くことになります。